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2016年10月2日日曜日

Windows10でMSX BASICを楽しもう!2

今回もMSX BASICのプログラミングをWindows上で楽しむためのフリーソフトを紹介したいと思います。

・BMP to MSX
サイト:HRA's room
ダウンロードページ:http://www5d.biglobe.ne.jp/~hra/software/bmptomsx/
引っ越し先:http://hraroom.s602.xrea.com/



BMP形式の画像ファイルを、MSXの画像ファイルへ変換するソフトです。
このソフトのおかげで、MSX実機やエミュレーターでCGツールを使って絵を描く必要がなくなりました。

MSXでCGツールと聞くと、T&E SOFTの「PIXEL2」「PIXEL3」「DD倶楽部」などを思い出す人もいるのではないでしょうか。

・MSX2 PIXEL3
 
当時、MSXで絵を描こうとマウスとTAKERUで「PIXEL3」を購入したのですが、サンプルに入っているCGを見て満足して、結局このソフトでは何も描かなかった気がします(^^;
そしてこれがそのサンプル。


 
雑誌の広告でもよく見た画像ですが、とても16色で描かれているとは思えないほど綺麗ですよね。
 
 
では、「BMP to MSX」を使って、Windowsで作成したグラフィックをMSXで表示してみましょう。
 
1.Windowsでグラフィックを用意
 
まずは、Windowsで絵を描きます。
SCREEN5用グラフィックの場合、 256×212ドット 16色の絵を用意します。
 
BMP形式で保存できれば、ソフトはなんでもOKです。
私はPhotoshopElementsを使用しています。
 


今回はデジタル8色でハイドライドのジムくんを描いてみました。
 
BMP形式で保存します。
今回はファイル名を"PAGE3HY.BMP"で保存しています。
 

2.BMP to MSX で変換

BMPtoMSXを起動し、先ほど保存したファイルをドラッグアンドドロップするか、「ファイル」→「ファイルを開く」→ファイルを選択して「開く」で変換します。


この時点で、すでにMSX用グラフィックデータに変換されているのですが、絵の部分をクリックすると、グラフィックモードやパレットなどを指定することができます。


今回はSCREEN5用のデータを作成したいので、MSX用モードに「SCREEN5」を指定します。
また、パレットは16色指定できますが、色番号0は透明色として使用します。
ゲームなどで透明にしたい色をCOLOR=0(左上)の位置にドラッグして移動し、COLOR=0に「設定色を使用」に変更します(色の上に「HOLD」と表示されます)。

 

同様に、他の色番号も指定したい色を配置して、「設定色を使用」に変更することができます。
今回は、デジタル8色(0=黒、1=青、2=赤、3=紫、4=緑、5=水色、6=黄、7=白)の並びに変更した後、紫を透明色にしたいので、黒と入れ替えています。
 
パレット出力に「画像に統合(COLOR=RESTORE用)」を指定します。
 
この後、「再変換」ボタンをクリックすると、設定したパレットで保存されます。
今回は、”PAGE3HY.BMP”を変換したので"PAGE3HY.SC5"というファイルで保存されています。
 
 
3.MSX用のディスクイメージに保存
 
作成されたファイルをMSX用のディスクイメージに保存します。
ディスクイメージの作成や保存の仕方は、前回の記事をご参考ください。
 
4.MSXでグラフィックデータの読込
 
プログラムは次のようになります。
 
・BLOAD.BAS(MSX2,MSX2+,MSX turboR)
10 SCREEN 5
20 BLOAD"PAGE3HY.SC5",S
30 COLOR=RESTORE:COLOR 15,0,0
40 IF INKEY$="" THEN 40
50 END

・解説

10 スクリーンモード
20 グラフィックデータの読込
30 パレットテーブルを画像に統合されたデータに変更
40 入力待機


MSXでグラフィックデートを読み込むには、BLOAD命令を使用します。
また、カラーパレットをグラフィックデータに統合されたデータに変更するには、COLOR=RESTORE命令を使用します。
 
・実行画面



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